国立名人会/アクナーテン

国立演芸場での”第437回 国立名人会”。菊生「宮戸川(前半)」、金時「ねずみ」と二世が続き、仲入りが小燕枝「猫の災難」で、その後、東家三楽の浪曲「白餅大名」(曲師・伊丹秀敏)、ボンボンブラザーズの曲芸があって、トリは市馬「首提灯」。しっかりした語りで、ついでに余計な事を言うと、顔の長いのもこの噺では活きた。配られた公演ガイドの中で、保田武宏氏が「真田小僧」について、もともとは「按摩はん御苦労」「六文銭」という二つの噺だったのでは、と。

”METライブビューイング”の一「アクナーテン」。見世物性に溢れた、これまでに見たことのない類のオペラで、大いに驚かされた。フィリップ・グラス1983年の作、METでは初上演。古代エジプト王アクナーテン(トゥトアンクアメン(=ツタンカーメン)の前の王。カウンターテナーによって歌われる)の即位儀式・政治・没落をたどる。ジャグリングが使われ、これは演出フェリム・マクダーモットの着想によるのだが、実際、古代エジプトの絵にジャグリングする女性が描かれているそうだ。それらの絵では硬直した横顔が並べられている人たちも、感性は現代人と違っていようが、生きて、動いていたんだ、と教えられる。指揮カレン・カメンセック。反復の続く音楽は彼女を消耗させたろう。ヴァイオリン無し。
https://youtu.be/dITEAGbceRA
https://youtu.be/Y2YmAI1xrPI

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