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ルジュルナル de しげる
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ある日の上田茂とその意見
 
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財政と民主主義

2017/05/29 23:37
日本経済新聞出版社刊。財政再建が焦眉の急であるのはわかっているのに、全く進捗せず財政破綻へと突き進んでいることの構造的原因究明を多方面から図ろうとするのは非常に結構なのだが、六人の書き手が、ややもすればそれぞれの研究発表へと走ってしまっているような感もあって、歯痒い。根本は、もっと素朴に、少なからぬ日本人たちがぼやーっと人ごとみたいに今日を過ごしているところにある、というのが私の見立てだ。
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黄 之鋒(TIME5月29日号より)

2017/05/28 00:01
2014年香港反政府デモ(雨傘運動)の指導者WONG Joshua(20)への8問:
―香港での民主主義の将来について、楽観しているか?
「出版・言論の自由は侵され、中国政府を批判した者は連れ去られた。だが、世界一巨大な独裁体制に対する闘いには時間がかかるものだ。私は今でも楽観的だ。」
―外国には、香港が中国の都市であるのを知らぬ者すらいる。彼らがまず知るべき事は何か?
「香港は”一国二制度”の枠組みを約束されたのに、中国政府はこれを無視している。国際社会はこの事をもっと知るべきだ。」
―あなたは雨傘運動の英雄とされているが?
「催涙ガスに立ち向かった人たちみんなが英雄だ。」
―アメリカの現在の政治状況を見て、民主主義に幻滅しないか?
「全然。アメリカ人は今、落ち込んでいるかも知れぬが、ともかく、選挙で大統領を選べる。中国では投票すらできない。」
―上海などの台頭により、世界市場の中で香港の重要性は低下しているのではないか?
「香港の人たちが黙ったまま何もしなければ、二流の都市になるだろう。だが、核心的価値のために全力で闘ってきている。他に類を見ない町だ。」
―民主主義体制を築くため香港に必要な事は何か?
「国際社会の支えが大切。私たちは、国際組織・機構の中での影響力を大きくしなければならない。」
―香港の変化の中で、最も希望を抱かせるものは?
「私たちはもはや、カネの事だけを考えているのでなく、民主主義を欲し、それに値することを示した。」
―20歳と若いが、将来は?
「香港の民主主義を求める闘いに全力を尽くす。公職に立候補する機会をもちたい。」
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メッセージ/美しい星/松之丞ひとり

2017/05/27 01:19
退屈はしなかったが、けりの付け方が手前勝手だし、説教臭く感じられるところもあったアメリカ映画「メッセージ」。地球外生命体に対してアルファベットの英語で意思疎通を試みようとするのは、奇妙。原題「到来」。

けりが付きすらしなかった日本映画「美しい星」。三島由紀夫の原作を大きく改変。創造性の無いままに小市民的な主義主張を前面に出したりするからこうなってしまったように思える。

なかのZERO小ホールでの神田松之丞独演会。「天保水滸伝」から、おおよその全体がわかるようにと抜かれた「相撲の啖呵」「鹿島の棒祭り」「平手造酒の駆け付け」「三浦屋孫次郎の義侠」。技と迫力とで客を満足させた。
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19世紀パリ時間旅行/名人長二

2017/05/26 00:45
練馬区独立(←板橋区から分かれた)70周年記念展「19世紀パリ時間旅行 ―失われた街を求めて―」(練馬区立美術館、6月4日まで)。オスマンによる大改造前のパリを見せる、という発想は秀逸。鹿島茂コレクションも、充実ぶりに驚かされる。解説文が多めなので、観覧時間を長めに見積もっておいた方が良いです。

圓朝の長編落語を舞台化した「芝居噺 名人長二」。意欲的な企画に敬意を表するが、脚本が整理されておらず、他の噺(「大山詣り」や「芝浜」)からの引用も独りよがり。楽しくうならせてほしかった。傘には”きつかふや”の仮名遣いで書くべきなのではなかろうか。6月4日まで、紀伊國屋ホール。
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茶の湯の名品

2017/05/25 09:26
畠山美術館・春季展。「破格の美・即翁(=館創設者)の眼」との副題が付く。(「伊賀花入・からたち」や「割高台茶碗」のような)いわゆる”織部好み”は、面白く思わぬわけではないが、破調自体が目的化しているような気味が感じられてしまい、私の好みではない。
6月18日まで。 http://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/exhi2017spring.html#colle
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光や音が僕に突き刺さってくるんだ(TIME5月22日号より)

2017/05/24 09:36
("Autism Speaks"という、アメリカの自閉症研究支援組織による広告)
感覚過敏は、自閉症の一つの兆候です。
https://youtu.be/0idZghw97dc(これは、長い間、口をきかなかった男の子のお話です。その子は、物事がずっと同じであり続けるのを望みました。どんな変化も、彼には、恐ろしくて、うろたえさせるものでした。知らないことにはなじめません。光や音にはすごく感じやすいです。だから彼は、それらが入って来られないような秘密の隠れ場所をつくりました。男の子は、人々に目を合わせられることがきらいでした。彼らに悪気は無くても、苦痛でしかありませんでした。時には、自分の手を何度もバタバタさせました。)
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魚屋宗五郎

2017/05/23 22:15
團菊祭五月大歌舞伎・昼の部から、幕見で。菊五郎丈の宗五郎役が、一つの規範たり得る見事な出来栄え。梅枝丈のおなぎは、屋敷勤めではあっても、もう少し世話っぽいしゃべり方にした方が良かったのでは。
27日まで、歌舞伎座。
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鈴本演芸場五月下席夜の部

2017/05/22 23:45
馬玉「元犬」、一朝「湯屋番」、菊之丞「町内の若い衆」、雲助「家見舞い」、龍玉「強情灸」、馬石「四段目」と、落ち着いてしっかりした語りの落語がそろい、重畳。ジャグリングのストレート松浦は、マオリ族の”ポイ”を見せてくれた。紙切り・正楽はかぼちゃの馬車を”初めて切った”とのこと。漫才・ホームランは腹話術人形になるネタ披露。歌実「初天神」のみが、(直前、奇術の伊藤夢葉が親切に引き立ててくれているのにもかかわらず)マクラも含め、低水準・低意欲。
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カフェ・ソサエティ/裏長屋騒動記

2017/05/21 00:01
ほんとは、あの人と一緒になった方が幸せになれたのかも知れない、と、男女お互いが胸にちくりと痛みをかかえたままでい続ける、ウディ・アレン脚本・監督映画「カフェ・ソサエティ」。女の方は、結婚後の変化をもっと出す演技でも良かった。

国立劇場大劇場での前進座公演「裏長屋騒動記」。落語の「らくだ」「井戸の茶碗」に出てくる屑屋を同一人物として山田洋次が劇化(ただし、井戸茶碗そのものは出ず)。目に見えるようになった分、豊かになったのは、幕切れの嫁入りくらいのもので、幟の字の下手さや掛け軸の絵の安っぽさ、長屋や藩邸の窓の位置などの奇妙さ、千代田が仏像内の小判に気付かなかったり骨董屋へもって行かなかったりの不思議、等々の事々がかえって気になるようになってしまうから、やっかいだし、落語形式の便利さ(=余計な物は見せないで客の想像に委ねる)を再認識させられる。22日まで。
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赤毛のアン/西大寺展/パレード

2017/05/20 00:51
また映画化された「赤毛のアン」。駆け足で筋を追って前半で打ち止め、となっており、そのため物足りない憾みが残るし、少し改変もされているが、風景の映されているのが良い。 https://youtu.be/vOgATOKqveg

三井記念美術館での「創建1250年記念 奈良西大寺展 ―叡尊と一門の名宝」(6月11日まで http://saidaiji.exhn.jp/highlight/)。全然本筋じゃないけど、昔の人、象の耳の形まではうまく想像できなかったみたい。

大衆の、自覚できていない恐ろしさ・愚かさ等、訴える中身を備えたミュージカル「パレード」。愉しんだが、歌詞は、いわば無理して日本語を付けているんだから、聞き取りやすさには特段の注意を払ってほしい。6月4日まで、東京芸術劇場プレイハウス。だいぶ前のブロードウェイ版の動画ですが→ https://youtu.be/3-GT_g8Hu2s
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大学入学共通テスト/十二人の怒れる男たち

2017/05/19 01:16
記述式を取り入れることにする、との大学入学共通テストの数学・モデル問題例に取り組んでみたが、記述式とか実世界に関連付けるとかが大ごとなのでなく、要するに、難度の高いものも出してきた、というわけで、正直、最後の問題、まだ答えを出せてません。

俳優座劇場プロデュース「十二人の怒れる男たち」。ホンの構成が非常にしっかりしていることに感銘を受けた。(舞台の場面の前に行なわれた)取り調べや検事・弁護士のやり取りは(今日の眼には、あまりに)雑と思われるが。各陪審員役に、演技と素材の味わいとの両方を求める類の芝居。21日まで。
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豊竹呂太夫襲名披露

2017/05/18 10:52
国立劇場小劇場での文楽公演。第一部は「寿柱立万歳」の後に「菅原伝授手習鑑」で、間に、舞台も変えて、「豊竹英太夫改め六代豊竹呂太夫襲名披露口上」をはさむ。やっぱし、大坂のユーモア感覚があって、えらいおもろかったで。明治の初代は素人義太夫出身だそうで、落語「寝床」は今日よりはるかに身近なものとして聴かれていたんだろうなと思わせる。ロビーには、近頃話題の昭恵夫人と総理連名のお花。第二部は「加賀見山旧錦絵」。歌舞伎でよく上演される「草履打」以降の前に「筑摩川」「又助住家」も。一部に続いて、我が子殺し、となってしまった。また、元々は別作品だったので、安田庄司の出が、それらをつなぐ言い訳っぽく見えてしまう。
29日まで。
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マンチェスター・バイ・ザ・シー

2017/05/17 00:01
見入ったけれど、感動させられはしなかった、という映画だった。
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青べか物語/髪結新三

2017/05/16 01:09
文学座アトリエの会が、山本周五郎原作「青べか物語」を。埋め立てられる前の浦安が舞台で、ちょうど今月、日経”私の履歴書”は、東京ディズニーランドを造ったオリエンタルランド社の会長が書いている。いまだ行ったことがなくて珍しがられるけど、私には、富士山に登ったことないまま、登るだけの体力を失ってしまうのでは、という事の方が気がかり。あ、芝居の方は、脚本が底の浅いもので、なかなか、いい舞台にはしようがなかった、といったところでした。26日まで。

こたびの”らくご街道 雲助五拾三次”は、皐月の吉例「髪結新三」。一部芝居掛かりで、全篇通して聴かせてもらえた。歌舞伎との違いが目立ったのは次の三点で、いずれも、話をわかり良くする方向に働いていた。
1.新三がお熊を強淫、と、あからさまに出す
2.半身というのは鰹の事だけじゃないのか、と、新三が言葉に出して言う
3.解決したとたん、家主の家に空き巣、との件を出さない
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日本橋落語会

2017/05/15 01:20
非常に興味深い顔合わせだったが、強い印象を残す会とはならなかった。
茶楽「立切れ」:若だんなの人間像がくっきりせず。乞食になりたい、のあたりもなめらかにつながってはいなかった。
雲助「死神」:登場の人物も死神も鮮明に粒立っている。両師共、短くまとめた。
(仲入り)
雲助「ずっこけ」:汚い噺はどうも、と私は思ってしまう。
小菊の俗曲
茶楽「寝床」:基本形をさらっと、といった感じで、(こちらが当節のこってり味に毒されているのかも知れぬが)あっけなかった。
於・日本橋劇場。神田祭のおみこしがあちこちに。
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定年

2017/05/14 11:19
14日付日経掲載、高橋秀実氏の文「定年がうらやましい」によると、”定年”は日本独自の慣習(欧米では、年齢差別は原則禁止)で、その起源は江戸時代・大奥の”裀褥御斷り(おしとねおことわり、出産が難しくなるという理由で30歳になると殿様の相手を辞退させられた)”にあり、また、昭和30年頃までは”停年”と表記していた、とのこと。知らんかったなあ。
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そば/カレー

2017/05/13 20:28
M駅構内のそば屋では”たこ焼きそば(たこ・焼きそばでなく、たこ焼き・そば)”を、カレー屋では”焼きそばオムレツカレー”を出しており、さながら炭水化物祭りの体。私は(体重落とさなあかんので)食べませんがね。
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象のはな子の像

2017/05/12 22:31
が吉祥寺駅前にできて、本物の象よりだいぶ小さ目だけど、待ち合わせ場所として指定するのにはすごく便利。
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海北友松/ショパン

2017/05/11 23:44
京都国立博物館開館120周年記念特別展覧会「海北友松(かいほう ゆうしょう)」(21日まで http://yusho2017.jp/image/top_movie.mp4 http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/index.html#anchor_displayitems)。若い頃の作品は、解説で、この絵師(1533-1615)によるものとの断定を微妙に避けている。大画面に描く機会を与えられて、一気に潜在力が爆発したかのよう。
次に、襖絵の本来のありかである(だから友松寺とも呼ばれる)建仁寺(https://youtu.be/whVk0HcUb5E)も訪れた。高精細デジタル複製(見た目は本物)が据えられている。友松のに比べると、現代作家の絵は凄みに欠ける。  
その後、(そこまでは京都駅からの歩きだったが)きれいな車体の京阪電車に乗って、友松が子供時代を過ごした東福寺(https://youtu.be/9CzLErvTxe4)へ。通天橋を渡ったり、お庭を見たり。

la kaguでの「蓄音機を聴く」第2回”ショパンの系譜”。ピアノ曲のレコード。雑音は混じるが、それの除去された理想の音が聞こえてくるような気にさせてもらえ、没入する。全然蓄音機じゃないんですけど、御参考までに、あるいは、どうぞ息抜きに→https://youtu.be/Pav2wx4KVJE
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村井長庵

2017/05/10 23:41
神田松之丞による講談「村井長庵」完全通し公演。千代田区立内幸町ホールにて、全12話を3話ずつ4日間で。毎夜通うのが、ちょっとうれしい気分だった。実現する演者には感服。ただし、自分から前もって”(ここは)だれ場”などと言わないでほしい。しゃべれぬので関西弁を使わない、というのは賢明な選択。駿(すん)州、桐(とう)油、傭(よ)駕籠、浅草紙、といった語には、一言説明があっても良い。快復後の伊勢屋の造形がことにすぐれていた。”さみだれ噺(→秋でもこう言って大丈夫なのだろうか?)”では、良かったあ、との感じを漂わせきれなかったのでは。こちらが聴きそこないをしてしまっているのかも知れぬが、瀬戸物屋(の女房)が、殺されたのは長庵の義弟だと知るの(や、重兵衛の引っ立てられるの)が、早過ぎるのではないだろうか。吉原へ売られたお小夜・お梅は、その後どうなったのでしょう。
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